投稿者: hik

  • 何を着ていくのが正解?バーテンダーが「お客様の服装」から読み取っていること

    何を着ていくのが正解?バーテンダーが「お客様の服装」から読み取っていること

    バーテンダーは、あなたの「装い」から物語を想像する

    道に迷ったとき、無意識に「優しそうな人」「詳しそうな人」を探して話しかけますよね。
    バーのカウンターでも、実は同じことが起きています。

    バーテンダーは、お客様が扉を開けた瞬間から、「今日はどんなお話をご希望か」「どんな一杯を求めておられるか」を想像し始めます。
    そこにあるのは「お洒落かどうか」という評価ではなく、お客様が放つ「空気感」の読み取りです。

    「サンダル・短パン」を避けるべき本当の理由

    基本的にはお店の規定(ドレスコード)に従えば良いのですが、リゾート地を除いて、サンダルや短パンは避けるのが無難でしょう。
    なぜなら、バーの雰囲気を作り上げる要素には、内装や音楽だけでなく「客層」も含まれるからです。
    少しの清潔感を意識するだけで、あなた自身もその美しい空間の一部になれるのです。

    「どう扱われたいか」を服に託す

    服装は、あなたからバーテンダーへの無言のメッセージです。

    • しっとり静かに飲みたい時: スーツやビジネスカジュアル。落ち着いた大人の対応を期待していることが伝わります。
    • 少し気分を上げたい時: 個性的な色使いやスポーティーな装い。
      アクティブな会話のきっかけになるかもしれません。
      「今日はこういう気分なんだ」という自己表現を服装に込めることで、バーテンダーもより適切な距離感で接することができます。

    持ち物は、最高の「会話の種」になる

    様々な要素

    爪、手首、靴、バッグ、ネクタイ、ベルト……。バーテンダーは驚くほど細部から情報を収集しています。
    「物を大切にする方だな」「こだわりが強い方だな」「高級志向だな」といった情報は、お酒や会話の選択に直結します。
    例えば、年収1億の社長にデイリーワインを勧めて「何もわかってない」と思われるか、希少な10万円のワインを勧めて「私の好みを理解している」と喜んでいただけるか。

    お客様が求めていることを、言われる前に提供したい。
    そのために、私たちはあなたの装いからヒントをいただいているのです。

    結びに

    背伸びをする必要はありません。自分に似合い、その場に見合った装いを意識するだけで、バーテンダーとの会話は驚くほどスムーズになります。
    ぜひ、少しだけ鏡の前で「今日の自分」を整えてから、バーの扉を叩いてみてください。

    会話
  • その一拭きが信頼を築く。ホテルバーの矜持が宿る「グラス磨き」の真実

    その一拭きが信頼を築く。ホテルバーの矜持が宿る「グラス磨き」の真実

    すべては「見られている」という意識から

    バーのカウンター内は、いわば舞台です。
    グラスを磨く姿すらも、お客様にとってはバーの風景の一部。
    だからこそ、バーテンダーは「真っ白なクロス」を手に、見られることを意識した所作でグラスを扱います。

    私の場合、左手でグラスの底をクロス越しにしっかりと支え、まずはグラスの周りを2周。
    そして右手の親指を使い、内側を丁寧に磨き上げていきます。
    最後にグラスを高く掲げ、光に透かして一点の曇りもないかを確認し、静かに棚へ戻す。
    この一連の所作が美しければ、お客様は「この人なら、きっと丁寧で美味しいカクテルを作ってくれる」と確信してくださるのです。

    掲げたグラス

    些細な「ミス」が招く、大きな代償

    もし、縁がわずかにチップ(破損)したグラスをそのままお客様に出してしまったら?
    それは単なる「不注意」では済まされません。
    ホテルのバーでは、自分から上司、そして管理職へと報告が上がる大問題に発展します。
    お客様にとって、その一杯は一日の、あるいは一年の大切な締めくくりかもしれません。
    たった数ミリの欠け、たった一つの拭き跡が、積み上げてきた信頼を一瞬で崩し去る。
    その重圧を、私たちは常に背負っています。

    磨きの甘さは「味」に出る

    「綺麗に見える」だけでは不十分です。
    例えば、ビールグラスの磨きが甘く、目に見えない油汚れが残っていたらどうなるでしょうか。
    状態の良いグラスであれば、飲んだ後にグラスの側面に美しい泡の層「エンジェルリング」が残ります。
    しかし、汚れがあれば泡は無残に弾けて消えてしまう。
    「たかがグラス磨き」と思うか、「されどグラス磨き」と向き合うか。
    何百とあるグラス一つひとつに、私たちは誠実さを込めていきます。

    エンジェルリング

    華やかなカクテルの背景には、こうした「裏方」としての徹底した準備があります。
    次にカウンターに座られた際、バーテンダーがグラスを磨く手に注目してみてください。
    そこには、お客様に最高の夜を届けるための、静かな誓いが込められています。

  • 「何を贈ればいい?」と迷った時の、プロが教える3つの選定基準

    「何を贈ればいい?」と迷った時の、プロが教える3つの選定基準

    ギフト選びに「正解」はないけれど「失敗しないコツ」はある

    誕生日や記念日、お祝いのシーンでお酒を贈るのはとても素敵ですが、「相手が何を飲むかわからない」と不安になることも多いはずです。
    ホテル時代、多くのお客様から「贈り物にどのお酒がいい?」と相談を受けてきましたが、私はいつも3つのポイントでお答えしていました。

    1. 相手の「好み」より「背景」を想像する

    「ウイスキーが好き」という情報だけで選ぶのは、実は少し危険です。
    それよりも、「普段どんな場所で飲んでいるか」を想像してみてください。

    • 自宅でゆっくり飲む人なら:少し贅沢な「ロックグラス」とセットで。
    • 賑やかに楽しむ人なら:炭酸水で割っても負けない「力強い銘柄」を。
    ウイスキーグラス

    「あなたのこんなシーンに合うと思って」という言葉が、一番の贈り物になります。

    2. 「自分では買わないけれど、もらうと嬉しい」の境界線

    ここがプロの狙い目です。
    例えば、いつものビールやハイボールではなく、それを作るための「特別なシロップ」や、自分では後回しにしがちな「プロ仕様のコースター」。
    お酒そのものでなくても、お酒を飲む「時間」を贅沢にするアイテムは、記憶に残るギフトになります。

    カクテル&メッセージ

    3. 迷ったら「見た目」と「物語」で選ぶ

    最後は直感も大切です。
    お酒のボトルは、それ自体がアート。
    美しいラベルや、その銘柄に込められた「感謝」や「始まり」といった意味を持つエピソード。
    「このラベル、あなたに似合うと思って」と言われて、嬉しくない人はいません。

  • 【ノンアルコール】お酒が飲めなくても「バー」を楽しめる。

    【ノンアルコール】お酒が飲めなくても「バー」を楽しめる。

    バーテンダーは「飲めないお客様」を歓迎します

    「お酒が飲めないのにバーに行くなんて失礼じゃないか……」 もしそう思っている方がいたら、声を大にして伝えたい。
    全くそんなことはありません。バーは「液体」を売る場所であると同時に、「時間と空間」を売る場所だからです。

    ホテル時代、お酒が飲めないけれど、その場の雰囲気を楽しみたいというお客様をたくさん接客してきました。
    そんな時、私たちが腕を振るうのが「モクテル(ノンアルコールカクテル)」です。

    甘いだけじゃない「プロのモクテル」

    多くの人が想像するノンアルコールは「ジュース」かもしれません。
    しかし、プロが作る一杯は、ハーブやスパイス、フレッシュフルーツを駆使し、お酒に負けない「複雑な香り」と「キレ」を持たせます。

    フレッシュベリー

    例えば、「シンデレラ」のようなオレンジとパイナップルをシェイクした王道から、最近ではノンアルコールのジンを使った本格的な「ノンジントニック」まで、選択肢は無限にあります。

    頼み方のコツ:バーテンダーに「甘さ」を伝える

    何を頼んでいいか分からない時は、勇気を出してこう言ってみてください。 「今日はお酒が飲めないのですが、甘すぎないノンアルコールをいただけますか?」

    ノンアルコールカクテル完成

    これだけで、バーテンダーのスイッチが入ります。
    「炭酸は大丈夫ですか?」「フルーツ系がお好きですか?」と会話が繋がり、あなただけの最高の一杯が出てくるはずです。

  • 「最初の一歩」。道具選びで失敗しないための優先順位

    「最初の一歩」。道具選びで失敗しないための優先順位

    道具を揃える前に、知っておいてほしいこと

    「よし、家でカクテルを作ろう!」と思った時、真っ先にシェーカーを買おうとしていませんか?
    実は、プロの視点からすると、シェーカーは後回しでも構いません。
    まずは「これさえあれば、家での晩酌が劇的に変わる」という優先順位があるのです。

    1. 優先順位・第1位:グラス(まずは1種類でいい)

    意外かもしれませんが、最も味に影響するのは「グラス」です。
    高級なものである必要はありませんが、「薄い飲み口のグラス」を一つ手に入れてください。
    唇に触れる部分が薄いだけで、お酒の冷たさや香りの感じ方は驚くほど変わります。
    サイズは10ozか8ozのものを。

    薄縁グラス

    まずはハイボールやジントニックに使える「薄吹きのタンブラー」から始めるのが正解です。

    2. 優先順位・第2位:バースプーン(または長いスプーン)

    お酒を「混ぜる」行為は、実はとても繊細。
    家庭にあるティースプーンでは長さが足りず、氷を上手く扱えません。
    指先でくるくると回せるバースプーンが一本あるだけで、氷を溶かしすぎず、スマートに味を整えることができます。

    3. 優先順位・第3位:メジャーカップ(計量こそが正義)

    プロが目分量で注いでいるように見えるのは、長年の訓練(オンス切り)があるからです。
    家で安定しておいしいカクテルを作るコツは、ズバリ「正確に測ること」。
    10ml、20mlの差が味を左右します。まずはしっかり測る習慣をつけましょう。

    メジャーカップにジンを注ぐ

    シェーカーは「最後」で大丈夫

    シェイクは技術が必要ですし、手入れも手間がかかります。
    まずは「ビルド(混ぜるだけ)」で作れるハイボールやジントニック、ウイスキーのロックなどを作ることから始めてみてみましょう。
    道具に振り回されるのではなく、道具を使いこなす楽しさを知ってほしい。
    そう願っています。

  • ジンとは。ウォッカとの違いと使い分けの美学

    ジンとは。ウォッカとの違いと使い分けの美学

    結局、ジンとは何なのか?

    「ジンの歴史」や「製造方法の詳細」をここで長々と語るつもりはありません。
    今の時代、正確なデータはAIがすぐに教えてくれますからね。

    もしあなたが誰かに「ジンって何?」と聞かれたら、今後はこう答えてみてください。
    「ジュニパーベリー(ネズの実)で香り付けをした、蒸留酒のことですよ」 これだけで十分です。
    農作物由来のスピリッツに、ジュニパーベリーの香りを纏わせる。
    もしこの香りがなく無味無臭であれば、それは「ウォッカ」の領域になります。

    「ドライ」なロンドン、それ以外の個性

    味の傾向を聞かれたら、こう整理しましょう。
    「ロンドンドライジンは名前の通り辛口(ドライ)でキレがあるもの」それで十分です。
    他のジンに興味が出てくれば、様々なボタニカルのあるジンをバーテンダーに聞いてみましょう。
    まずはドライ・ジンというものがあるということだけ。

    バーテンダーがジンを手に取る「3つの理由」

    ジン&ウォッカ

    マティーニ、ホワイトレディ、ジントニック……。数多くのスタンダードカクテルで主役を張るジンですが、私がオリジナルカクテルを考案する際、ジンをベースに選ぶのには明確な「条件」がありました。

    1. 清涼感を際立たせたい時
      ジュニパーベリーの香りは、圧倒的な清涼感をもたらします。最初の一杯に相応しいジントニックがその最たる例です。
    2. 香りに「奥行き」と「変化」をつけたい時
      ウォッカでは少し味気ない。かといってラムやテキーラでは主張が強すぎる。そんな時、複雑なボタニカル(香草)の香りが、カクテルに立体感を与えてくれます。
    3. 「透明感」のある色合いを狙いたい時
      副材料の透明度を活かしたい時、あるいは宝石のように澄んだ色を表現したい時、無色透明なジンは最高のパートナーです。

    ウォッカとジンの使い分け:プロの微調整

    例えば「紫色のカクテル」を作る場合を考えてみましょう。 ぶどうリキュールやパルフェ・タムールを使用する際、メインのアルコールをどう選ぶか。

    • ウォッカを選ぶ時: リキュールの風味(ぶどうのような甘さや香り)をダイレクトに、かつクリアにアルコール度数だけ上げたい場合。
    • ジンを選ぶ時: ベーススピリッツ自体のボタニカルな香りとリキュールを調和させ、エッセンスの層を厚くしたい場合。

    このように、プロのカウンターでは「何をメインに感じさせたいか」によって、1オンスの透明な液体を使い分けています。

    ジントニック制作中

    結びに

    正解は一つではありませんが、この記事を読んだあなたが次にバーでジントニックを頼む時、「この清涼感はジュニパーベリーの魔法なんだな」と少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

  • 予約と入店のスマートな振る舞い

    予約と入店のスマートな振る舞い

    なぜ「たった1本の電話」が、あなたの夜を格上げするのか

    バーに慣れていない方から「バーって予約してもいいの?」と聞かれることがありますが、答えはYESです。
    むしろ、強くお勧めします。

    バーテンダーも一人の人間です。
    休憩を取るタイミングや、翌日の仕込みに追われている時間もあります。
    何より、オーセンティックなバーには「毎週○曜日の○時」と席を予約されている常連様もいらっしゃいます。
    予約なしで訪れ、希望のカウンターが埋まっていてテーブル席へ……という残念な結果を避けるためにも、事前の一報がスマートです。

    「5分前」の気遣いが、おもてなしの質を変える

    たとえ直前であっても、「今から3名、空いていますか?」と電話を一本入れるだけで、バー側の受け入れ態勢は劇的に変わります。


    また、現代のバーでは顧客管理がデータ化されていることも多く、予約をすることであなたの名前や好みが記録され、次回来店時にスムーズな対応を受けられるというメリットもあります。

    電話予約

    注意したいのは、「俺だよ、これから行くから」という名乗らない電話。
    超常連様ならいざ知らず、現場の若手スタッフにとっては、誰かわからないまま受けてしまい先輩に報告できない……という、非常に困る(そして怖い)状況を作ってしまいます。


    スマートな大人として、名前はしっかり伝えましょう。

    カウンター希望でも、3名以上なら「まずはテーブル」が鉄則

    「バーといえばカウンター」というイメージがありますが、3名以上で訪れる際は、まずはテーブル席を選ぶのが粋な振る舞いです。

    実はこれ、提供スピードに関係しています。
    カウンターの場合、基本的には一人のバーテンダーが一組のお客様と向き合いますが、テーブル席であれば複数のスタッフが連携して一斉にファーストドリンクを作れるため、お待たせする時間が短くなります。

    まずはテーブル席でゆったりと一杯目を楽しみ、おつまみが揃い、カウンターに空きが出たタイミングで「移動してもいいですか?」と声をかける。

    3人で乾杯

    この余裕こそが、バーテンダーとの良い関係性を築く第一歩です。

  • 4mmのレモンに魂を込めて

    4mmのレモンに魂を込めて

    華やかなカウンターの裏側、朝4時の静寂

    私のバーテンダーとしてのキャリアは、2010年、都内のある老舗ホテルから始まりました。
    バーカウンターのライトに照らされた華やかな世界に憧れて入ったその場所は、想像を絶する「職人の世界」でした。

    毎日、朝4時や5時に起き、誰よりも早く準備を整える。
    先輩たちの仕事を間近で見ながら、その一挙手一投足を盗み、指導を仰ぐ日々。
    カウンターに立つことは「目標」ではなく、厳しい修練の果てにようやく許される「聖域」だったのです。

    「カウンターから出される」という恐怖と、数百のレシピ

    バーテンダーとして独り立ちするためには、いくつもの高い壁がありました。

    • ・数百種類に及ぶカクテルレシピの完全暗記
    • ・1オンス(約30ml)を正確に注ぎ分ける「目切り(オンス切り)」の精度
    • ・シェイクやステアの技術。先輩や管理職からの厳しい承認。
    • ・そして何より、お客様との会話。

    「出ていいよ」 そう言われ、実際に会話についていけなければカウンターから出されることもありました。
    多種多様なお客様が訪れるホテルのバーでは、お酒の知識以上に「人間力」が試されていたのです。

    緊張のカウンター

    転機は入社2年目。初めて「お客様の口に入るもの」を

    入社から約2年が経った頃、ようやくサブとしてカウンターに立つことが許されました。
    しかし、そこはさらに過酷な戦場でした。
    レシピが少しでも曖昧だったり、提供が数秒遅れたりすれば、即座に交代させられる緊張感。

    そんな日々の中で、今でも鮮明に覚えている「初仕事」があります。それはカクテルではなく、添え物の「スライスレモン」でした。
    ホテルの美学において、スライスレモンの厚みが1mmでもズレれば、それはすべて廃棄対象。(絞りジュース行き)
    完璧なものだけが、お客様の前に並ぶことを許されます。

    「私が切ったレモンが、お客様の口に入る」 たったそれだけのことが、震えるほど嬉しかった。
    プレッシャーに押しつぶされそうな毎日でしたが、それ以上に、自分の手でお客様に何かを提供できる喜びが私を支えていました。

    一日数百杯の提供、そして今

    やがて独り立ちし、一日に数百杯のカクテルを作るまでに成長しました。
    ホテルマンとして、カウンター外の接客も含めた全方位のスキルを求められる環境は、私に「バーの本質」を教えてくれました。

    バーラウンジ

    話したいことは山ほどありますが、今回はこのあたりで。
    このブログでは、私が10年間の緊張感の中で培ってきた「お酒の真髄」や「バーの楽しみ方」を、少しずつ紐解いていければと思います。

  • The Bartender’s Memoirへようこそ

    The Bartender’s Memoirへようこそ

    初めに

    「バーの扉を開けるのは、少し勇気がいる。」
    かつてホテルのカウンターの向こう側で、私は毎日その瞬間を見てきました。
    重厚な木の扉、少し落とされた照明、そしてカクテルを作るシェイカーの音。

    はじめまして、hikです。
    私は長年、ホテルのバーテンダーとして多くの方に一杯のお酒を提供してきました。

    現在はシステムエンジニアとしてサーバの構築業務を中心に日々を過ごしていますが、心の中には今も、あのカウンターで磨き続けた「一杯の哲学」が息づいています。

    なぜ今、このブログを始めるのか

    コロナ禍を経て、私たちの生活スタイルは大きく変わりました。
    「外でお酒を飲む」という機会は減り、一人で、あるいは自宅で楽しむことが当たり前になりました。

    しかし、バーという場所には、家での一杯では決して味わえない「魔法」があります。

    それは、隣の人との適度な距離感だったり、プロが細部までこだわった氷の溶け具合だったり、あるいはバーテンダーとの何気ない会話だったりします。

    「バーの素晴らしさを、もっと多くの人に、もっと身近に感じてほしい。」 それが、私がこのブログ「The Bartender’s Memoir(バーテンダーの回想録)」を立ち上げた理由です。

    これからお伝えしていくこと

    このブログでは、初心者の方からお酒を愛してやまない方まで、皆様の夜を豊かにする「ひとつまみの知識」をお届けします。

    1. 初めてのバーでも迷わないためのエッセンス
      「最初の一杯は何を頼めばいい?」「バーテンダーと何を話せばいい?」といった、今さら聞きにくいマナーや楽しみ方を、プロの視点で優しく解説します。
    2. ご自宅での「至高の一杯」の作り方
      プロの技を、ご家庭でも再現しやすい形で。少しの工夫でいつものハイボールが劇的に変わる、そんな秘訣をシェアします。
    3. お酒のプロにも贈る「ひとつまみの話」
      ウイスキーの歴史の裏側や、カクテル言葉の深層など、次の一杯がもっと美味しくなるようなディープな話も綴っていきます。

    また、このブログは私自身で日々改修を行ってます。
    Webサイトの変化、成長もお楽しみいただければ幸いです。

    結びに代えて

    お酒は単なる飲み物ではありません。

    それは、忙しい日常をリセットするためのスイッチであり、大切な誰かとの絆を深めるためのツールです。

    かつて私がカウンターで受け取ってきたお客様の笑顔や物語を、今度はこのブログを通じて皆様にお返しできればと思っています。

    今夜も、皆様にとって良い一杯が見つかりますように。