ベルモットは「ワイン」の進化系
「ベルモットって何?」と聞かれたら、私たちは「フレーバード・ワイン(酒精強化ワインの一種)」と答えます。
白ワインをベースに、ブランデーなどの蒸留酒を加えてアルコール度数を高め、ニガヨモギなどのハーブやスパイスで香りをつけたものです。
シェリーやポート、マディラと同じ仲間ですが、より「香り」に特化しているのが特徴です。

「ドライ」と「スイート」の使い分け
大きく分けて2つの種類があります。
- ドライ・ベルモット:
白ワインのような辛口。
マティーニには欠かせません。 - スイート・ベルモット:
砂糖やキャラメルを加えた甘口。
マンハッタンやネグローニに使われます。
料理でも、魚料理のソースにドライを使ったり、肉料理のコク出しにスイートを使ったりと、その濃密な味わいは「締まり」を作るのに最適です。
なぜベルモットを頼む人は「通」なのか
バーで「ベルモットをハーフロックで」あるいは「シェリーを一杯」という注文が入ると、バーテンダーは少し背筋が伸びます。
それは、これらのお酒が「お酒本来の複雑な味」を楽しむためのものだからです。
度数が強すぎず、かといってワインほど軽くもない。
この絶妙なバランスを好む方は、経験豊富でお酒への理解が深い方が多いため、こちらも会話がスムーズに繋がりやすく、おすすめの一杯を提案しやすくなります。
鮮度が命のデリケートなお酒
意外と知られていないのが、ベルモットは「ワイン」なので、開封した瞬間から酸化が始まるということ。
プロのバーでは必ず冷蔵庫で保管し、早めに使い切るよう徹底します。
もしご自宅で楽しまれるなら、小さいボトルを選び、冷暗所で保管するのが「最後まで美味しく飲む」ための秘訣です。
結びに
カクテルのレシピで「ワイン」ではなく「ベルモット」が指定されるのは、その凝縮された旨みが一杯の味をピシッと引き締めてくれるからです。
主役を張ることは少ないですが、知れば知るほどバーの時間が深くなる。
今夜はそんな「名脇役」にスポットを当ててみませんか?


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